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ベルンハルト・フーバー氏とは? ベルンハルト・フーバーは父親が創立者の一人であった 協同組合醸造所を脱退しました。 祖先から受け継いできた畑で収穫したぶどうで、 自らが醸造して瓶詰めする。そして販売をする。 共同組合醸造所に収穫したぶどうを納入して 収入を得ることはたやすいのですが、 ぶどう育成から販売までを「責任監修」することの 喜びはなにものにも代えがたいのです。 |
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1985年ごろからドイツでは赤ワインを新樽に貯蔵してから 瓶詰めする試みが始まっていました。フランスの超高級ワインでは普通に用いられる、 この「バリック」という手法がドイツではワイン法の制約もあって、 これまで一般的ではなかったのです。 ベルンハルト・フーバー氏の持つぶどう畑に植え付けられている品種は、66%までが ピノ・ノワール、ドイツで言うシュペートブルグンダー種なのです。 フランス国境に近いバーデンは、ブルゴーニュと同じくシトー派の修道院が農地を開き、 修道僧たちはぶどうを植え付けていきました。品種はもちろんブルゴーニュと同じピノ・ノワール種だったのです。 このピノ・ノワールを北国ドイツでいかに品質を高めるのかが、フーバー醸造所の命題となっています。 冬季と真夏にぶどうの枝の剪定を徹底し、収穫量を大幅に制限します。 秋の収穫時には不適格なぶどうの房を徹底排除し、最高品質の果実だけを醸造所に運び入れます。 収穫と同時に始まる発酵作業では、醸造所の空気がピンと張り詰めています。 発酵槽の温度管理、糖度・アルコール度のチェックを行います。 均等に発酵するように櫂入れを繰り返し、醸造チームはゆっくり休む暇の無い数週間を過ごします。 出来上がったワインは、ブルゴーニュから仕入れた新しい木樽に移し変えられ眠りにつきます。 18〜24ヶ月の新樽熟成を経たワインは、力強さのなかにも果実味を失わず、 さまざまなニュアンスに富む複雑な味と香りを身につけて、瓶に詰められます。 |
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フーバー氏を訪ねた詳細もわかる、旅日記はこちらから |
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